1.150万円以上の借金よりも強いストレスを感じる離婚!
リリ子さんが思っている以上に、きっと離婚してから辛い気持ちになると思うよ。
離婚が成立してから、なんとなく気持ちが滅入る。今まで以上に強いストレスを感じる。このような思いを抱えていませんか?
- もしかしたら自分はとっても弱い人間なのかも
- 一人で生きていくことを選択したのは間違いだったのか?
- 離婚をすべきではなかったのでは
- なんだかやる気が起こらない
あなたもこのような思いを抱えているのではないでしょうか。
実は離婚を経験している人の多くが、離婚後に非常に強いストレスを感じ、中には人生で最大級のストレスだと感じています。
神戸市精神保健福祉センターが発表しているストレスマウンテンというものがあります。
ストレスマウンテンではストレスの強さをPoint化して分かりやすく表しています。
1位 配偶者(夫・妻)や恋人の死・・・82.4Point
2位 親族の死・・・77.0Point
3位 親しい友人の死・・・76.1Point
4位 家族の病気・怪我・・・73.7Point
5位 離婚・・・72.3Point
と、離婚はストレスランキングでBest5に入る強いストレスです。
離婚のストレスはとても強い!
強いストレスを感じると言われている住宅ローンを除く150万円以上の借金よりも非常に強いストレスとなっています。
DVなどの悩みによって離婚を決意したという方の場合には、配偶者からの暴力から逃れられるはずなのにストレスを感じている自分はおかしいのでは?と感じているかもしれません。
ですが、ストレスマウンテンによると配偶者・恋人・子どもの暴力(6位・71.6Point)よりも離婚の方がストレスは強いのです。
身近な人の死や家族の病気や怪我などと同じように、離婚で感じるストレスは非常に強いもので、ストレスを感じること自体はとても自然なこと、当たり前の事ということが分かります。
そう、あなたが今感じているストレスは、決して自分自身の弱さや離婚という決断が間違えているという事ではありません。
離婚後に強いストレスを感じ、気持ちを前向きにしていくまでに時間がかかったという人はとても多くいます。
離婚経験者の方の声の中には、「離婚は敗北ではなく、これから新たに歩む人生の出発点。何かを始めるときには不安はつきものだし、ストレスを感じるものだと思い、まずは一歩、歩き出す勇気を持つことが大切。」という声もあります。
このようなエールを受け取り、前向きに進んでいきましょう。
2. 強いストレスを感じる理由とは…?
こうやってストレスの強さを見てみると、信じられないかもしれないね。
次はそのことについて見ていこう!
離婚によるストレスは非常に強いもので、ストレスを感じることは当たり前のことで、あなたの心が弱いからということではなく、ごく普通のことです。
それは何となくわかったとしても、ではどうしてストレスを感じるのかをみていきましょう。
- 離婚を切り出されたあなたが感じるストレスの原因
- 離婚を切り出したあなたが感じるストレスの原因
- 共通して言える離婚にまつわるストレスの原因
この3つについてそれぞれ解説していきます。
1.離婚を切り出されたあなた
突然パートナーから離婚して欲しいと言われた場合をはじめ、あらかじめ離婚の予感があった場合でも、やはり離婚を切り出されたあなたの心の中にはこのような思いはありませんか?
・パートナーから裏切られた
・自分が何か至らないことがあったのではないかという後悔の念
離婚の原因が妻にあったのか、夫にあったのか、二人に少しずつズレが生じ、気が付いたら修復ができない大きな溝になってしまったなど、離婚を切り出される原因は様々なものがあります。
ですが、パートナーから離婚して欲しいと言われれば、どうしても感じるのは裏切られたという気持ちです。
そして、もしかしたら自分が何か至らない部分があったから、パートナーから離婚を切り出されてしまったのではという後悔の念が出てくることもあります。
結婚をして幸せな生活を思い描いていた当時は、やはりパートナーのことを信頼し、さまざまな期待を持って生活を送っていたと思います。その信頼度や期待度は非常に高いものだったのではないでしょうか。
信頼度が高ければ高いほど、その期待や信頼を裏切られた時のショックは非常に大きく、絶望を感じるほどのものになります。
つまり、非常に強いショックを受けるためにストレスを強く感じることになります。
さらに、離婚に至った原因がもしかしたら自分の至らなさにあるのかもしれないと後悔してしまった場合、より深い自己嫌悪に陥ってしまいさらに大きなショックを心に与えてしまうことにつながってきます。
離婚を切り出されたことで強いストレスを受けてしまっているあなたは、裏を返せばそれだけ相手を深く信頼できた方で、自分の今までのことをしっかりと振り返えられる人ということにもなります。
あなたが持っていた信頼、そして優しい気使いが離婚を切り出されたことでストレスとなってしまった可能性が高くなってきます。
2.離婚を切り出したあなた
自分が望んだはずの離婚なのに、どうしてストレスを感じてしまうのかという疑問を持つ方も多くいます。
・パートナーを結果的に自分が裏切ってしまったという後悔
・相手を傷つけてしまったという自責の念
一度は深くお互いに想いあい、一緒に生活をしていこうと誓い合った相手に対して、自分が別れを告げたということは、やはり相手を裏切ってしまったという思いを抱えることになります。
そして、離婚を切り出したことで相手が傷付いているのを見れば、やはり自分のせいで相手を傷つけたという想いを持つことになります。
浮気や相手の裏切りが根底にあったから離婚を切り出したという場合でも、相手を許すだけの心の広さが自分にあればよかったのかもと思うかもしれませんね。
あなたの優しい想いや、相手を思いやる気持ちが離婚を切り出したあなたがストレスを強く感じてしまう原因の一つになっています。
ストレスを感じるのは自分が弱いからではなく、逆にあなたのやさしさの一つといえます。
3.共通して言えるストレスの原因
離婚を切り出された方も、離婚を切り出した方も、離婚が成立しそれぞれが別々に暮らすことになります。
新たな人生のスタートをここから切っていかなくてはいけませんから、さまざまな不安を感じているのではないでしょうか。
・離婚したことによって世間体が悪くなるのではないか
・金銭的に不安定になってしまう
・生活をする上で頼れる相手がいなくなる
・今後の生活が不透明
・結婚生活で築き上げてきたものがなくなってしまった
・一人暮らしになるという精神的な不安・心配
・子どもがいる人はシングルマザーやシングルファザーとなる不安
・親権を相手がとった場合には子供の成長を毎日見守れない
漠然としたものから切実なものまで、離婚によって生まれる不安はこのように数多くあげられます。
不安が心に与える影響は非常に大きなものです。
離婚を決めて最初はせいせいした、一人になって再出発をしようと張り切っていたという人でも、徐々に離婚後の生活を始めていくうちに、先行きが見えない不安を抱えるようになる人は多くいます。
1)離婚する人は増えていてもやはり世間体は気になる
昔に比べると離婚をする人は増えているとはいえ、戸籍に傷がつく、周りから「バツイチ」と呼ばれるといったことが気にかかる人は多くいます。
勤めている会社によっては、離婚したことが昇進や昇給などに影響をする可能性を考える人もいますよね。
また、子どもがいるという方の場合、親の離婚によって子どもにどのような影響があるのかが分からず不安を感じる。親が離婚をしたことで子どもがいじめを受けてしまうのでは中と思うと胸を締め付けられるくらい辛い。と感じる方もいます。
比較的地域とのつながりが強いという地方部では、自分が離婚をしたことで両親にまで影響が出てくるというケースもあります。
自分たち夫婦の問題のはずなのに、子どもや親など周りの人にまで影響が出てしまうことに大きな悩みを抱えてしまい、これが心をむしばんでストレスとなっていきます。
2)金銭的な不安は生活基盤が揺らぐことに対する不安にも繋がる
共働きの場合でも、片方が専業主婦(夫)として家庭を守ってきたという世帯の場合でも、離婚をすることで金銭的な余裕は減ってしまいます。
配偶者の収入を頼りにしていた人なら、これから先は自分で仕事を探して働き、収入を得ていくことが必要になります。
今まで収入を支えていた人も、家事などをすべて自分で行う必要が出てくるために、今までと同じように仕事に打ち込めなくなります。
共働き世帯でも、今までは二人分の収入があったものが、それぞれ個々の収入のみで生活をしていかなければならなくなります。
家賃、水光熱費の基本料金など、今までは支払いが一つであったものが、二つになるのですから、どうしても自由に使えるお金も減る傾向があります。
お金は生活の基盤を整えるためにも必要不可欠なもので、離婚直後はそれぞれが生活を立て直すために一時的に出費する金額も非常の高額になりやすくなります。
お金が減る、使えないことに対するストレスは大きなものとなってきます。
3)精神的に頼れる人を失った喪失感
結婚生活を送っている間は、何かあった時には頼れる相手がすぐ近くにいたという安心感がありましたが、離婚をすることで頼れる相手を失うことになります。
事実上結婚生活が破たんしていたという世帯でも、万が一何か困ったことがあった場合には、もしかしたら嫌々だったかもしれないけど手伝ってくれた。そのような存在がいなくなってしまうことは大きな不安となります。
実際には頼っているつもりがなかったとしても、法律の上でも相互扶助といって夫婦はお互いに助け合って生活をする義務がありますので、夫婦である以上頼ることはできました。
ですが、離婚により法律の上でも頼れる存在ではなくなってしまったのです。
4)子どもとの関係性の変化
子どもがいるという場合には、夫婦のどちらかが監護者となり親権をとり養育していくことになります。
親権がとれなかった親は、今まで毎日のように子どもの顔を見て成長を見守れたのに、これからはなかなか思うように子供と会えなくなります。
親権を取った場合でも、シングルマザーやシングルファザーとして子どもを一人で養育していくことは想像以上に難しいと感じられます。
仕事をしなければ子どもの教育費をはじめ生活に必要なお金を稼げませんが、仕事ばかりでは子どもが寂しい思いをすることになってしまいます。
ベストなバランスを取れるようになるまでには、時間が必要になってきます。それまでの間はどうしても親子ともども大きなストレスを抱えることになってしまいます。
シングルマザーやシングルファザーになった時にはさまざまな手当てを貰うための手続きなども待っています。
分かり難い手続きそのものにストレスを感じるという方も多くいます。
5)子どもがいない場合には一人暮らしになったことで孤独感を感じる
子どもがいても親権を元配偶者に渡した場合、さらにもともと子どもがないという夫婦の場合には、離婚することで一人暮らしを始めることになるケースも多くいます。
家に帰っても人気がない状態が続くことで、自分が孤独になってしまったと感じたり、不安な気持ちが押し寄せてきたりすることがあります。
離婚してせいせいした。一人暮らしになって気楽な立場になれた。と思っていた人でも、実際に一人で暮らし始めると孤独や不安が大きく膨らんでくる人は少なくありません。
4.離婚から半年~2年間の強いストレス
離婚することで強いストレスを感じることは多くの人が経験しています。あなただけが感じることではないということはわかっていただけたかと思います。
感じ方は人それぞれですが、だいたい半年~1年程は離婚経験者の方はご紹介したようなストレスを抱えていて、さらに離婚にまつわるストレスが解消されたと思うまでに2年かかったという人もいます。
離婚することで大きく生活が変わるという事を考えれば、このようなストレスを抱えることは、ごく当たり前のことです。自分を責める理由は全くありませんし、精神的な弱さでもありません。
ただ、このストレスをずっと感じ続けることは心に癒えにくい傷を作ってしまう危険性もあります。
この次の項目では、離婚によるストレスを抱え続けることで起こる事についてご説明していきます。
3.離婚後なぜか気が滅入るのは「うつ病」かも?
こうしてみてみると、確かにそういうストレスは感じるのかもしれないわ。
このストレスは相当に強いものだから、続くとうつ病になってしまう人もいるんだよ。
離婚をしたことで感じるストレスは想像している以上に強いもので、中には2年以上強いストレスを抱え込んでしまう人もいます。
一般的には半年~1年程度で離婚による強いストレスによるダメージは回復すると言われていますが、強いストレスが長く続くと、うつ病になってしまう可能性も出てきます。
離婚によって何かしら心に癒えにくい傷を抱えてしまう人は40%ほどいます。
この40%の人たちの中で、専門家に相談をした人、つまり心療内科に通ったという人はおおよそ42%います。
離婚経験者のうち、約17%の人は強いストレスから心の病気に発展しています。
つまり、離婚による強いストレスからうつ病をはじめとする心の病気に発展する人は、決して珍しいというわけではありません。
離婚は精神的にも非常に労力を要し、実際に離婚後には生活の変化のために身体も疲労します。
今までに比べて疲れたなと感じることは多いですよね。
ですが、気分転換を計ってみても、運動などをしてみても、どうもすっきりしないという場合、もしかしたら離婚うつ病と呼ばれる症状になり始めている可能性があります。
・何をしてもすっきりとしない
・夜しっかりと眠れない
・やる気が起こらずぼーっとすることが増えた
・食べ物の興味がなくなり食欲がなくなった
・記憶力が低下して小さなミスを繰り返すようになった
このようなことはありませんか?
体や心が疲れているときには、このようなことはよくありますが、単純な疲れではなく、心の極端な疲労などによって起こっている時に「単なる疲れ」として放置してしまうと、もっと深刻な状況に陥ってしまう可能性があります。
- 自分には生きる意味がない
- このまま誰にも知られず死んでしまいたい
- 生きていること自体が辛い
自殺願望とも言えるような思考が頭の中に広がり始める前に、一度心療内科を受診してみることがおすすめです。
強いストレスが自殺につながる理由
大げさと思うかもしれませんが、何かを失った人の中には、何もかもを清算してしまおうと考えてしまう人がいます。
JCPTD(一般診療科におけるうつ病の予防と治療のための委員会)が発表している「うつ病診療の要点-10」の中で、気象学者の倉嶋厚さんという方の話が載っています。
倉嶋さんの話の中に、強いストレスを受けると脳には変化が起こる事、そしてその変化によって不都合が起こり、うつ病になる。ということが書かれています。
倉嶋さんの場合には離婚ではなく奥様との死別による別離ですが、離婚は配偶者の死の次に来るくらい強いストレスなので、離婚による強いストレスでも、十分に倉嶋さんと同じような状況に陥る可能性があることが分かります。
何事にも興味がなくなり、今まで好きだったことにも興味がなくなる。
食事がおいしいと思えず、やる気が起こらなくなってしまうなど、生きるための行動が面倒になっていき、なら死んでしまえば楽かな。とまで思ってしまうこともあります。
倉嶋さんの場合には、病院に連れて行ってくれた人がいましたが、あなたの場合はどうでしょうか。
もちろん、全ての人が離婚によるストレスでうつ病に至るわけではありません。
最初にも書きましたが、約17%の人が実際に心療内科にかかり心の病気と向き合っていたことになりますので、珍しいことではないにしろ、大多数の人がうつ病になるというわけではありません。
まじめな人ほど離婚うつ病になりやすい傾向
・義務感が強い人
・仕事に熱心に取り組むタイプの人
・完璧主義者
・比較的几帳面な人
・何事にも凝り性な人
・他人に必要以上に気を遣う人
このようなタイプの人は、もともとうつ病を発症しやすいとされています。
あなたがもともとこのような傾向があり、さらに気持ちがふさぎ込みがち、なぜか疲れやすいなど、うつ病の初期症状と思われる症状を感じているようでしたら、一度思い切って心療内科を受診してみることがおすすめです。
離婚後子どもを一人で育てていかなければならない。生活のために働かなければならない。治療のために長い期間働けない期間があるのは困る。
など、離婚後うつ病の初期症状に似た状況になっていても、心療内科に通うことが難しいと感じている人もいますよね。
うつ病の治療がどのように進められていくのかが分からなければ、心療内科に行くことを不安と感じることは理解できます。
そこで、うつ病の治療について紹介していきます。
うつ病の治療は、休息をとることとお薬によって不具合があるところを修正する治療の二つが大きな治療の柱となっています。
疲れてしまった心をお休みさせることは、とても大切な治療の一つです。そして、うつ病を繰り返さないために精神療法といって、物事を客観的に整理していくという治療が行われます。
いわゆるカウンセリングによる治療です。
心が疲れた時に休む
うつ病になるとどうしても思考が否定的なものになり、不安感が心にむくむくと湧きあがるため、さらなるストレスを自分から生み出してしまいます。
あなたはお休みをしても良いのだよ、といわれても、休むこと自体がいけないことだと思ってしまい、心療内科に行く暇はないと考えてしまっているのかもしれませんね。
身体が疲れているときには、椅子に座って休憩をしたり、時には横になって仮眠を取ったりするように、心が疲れているときにはちょっと人に頼ってみたり、心療内科の先生に話を聞いてもらってもいいと思いませんか?
それだけでも一つ心の荷物をおろすきっかけになるかもしれませんよ。
離婚したばかりのあなたは心がとても疲れている状態です。
可能であればまずはゆっくりと休んでみてください。
そして、上手にストレスを解消するための方法を探し、少しでも気持ちを晴らしていくことを最優先させていきましょう。
それでも気持ちがふさぎがち、気分が悪い、やる気が起こらないという場合には、心療内科を頼ってみる、カウンセリングを受けてみてください。
心の荷物を少しずつ減らしていきましょう。
4.ストレスを上手に解消する5つの方法
疲れた時に椅子に座るのと同じか~。
なにも、離婚をしてからも無理しなくていいんだよ。
離婚ストレスが思ったより深刻だったから、私も対策をしっかり覚えたいわ
離婚後強いストレスを感じてしまうことはよくあることですが、うつ病に至らないためには自分で上手にストレスを解消していくことが必要になってきます。
そこで、離婚による強いストレスを上手に解消していくための方法を5つご紹介します。
5つのストレス解消法の中で、あなたができそうと感じるものをぜひ試してみてください。
- 感情を閉じ込めないで思い切り解放しよう
- 今の場所から離れて違った世界を見てみよう
- .離婚の責任を転嫁しないで一度見つめなおしてみよう
- 婚姻中にできなかったことを楽しんでやってみよう
- 夢中になるものを見つけてみよう
具体的にどのようなことなのかをご説明します。
【方法1】感情を閉じ込めないで解放しよう
離婚を経験したことで、あなたは辛い思いや悲しい思いをたくさん抱えました。その辛さがストレスの原因の一つになっています。
辛い思いを自分の中に閉じ込めたままにしておくと、どうしても心に大きな傷を作ってしまうきっかけになっていきます。
辛かったことや悲しかったことを素直に声に出してみることが、実は一番ストレスを解消させてすっきりとした気持ちにできます。
仲の良い友達に話を聞いてもらったり、海や山に向かって辛かった!と叫んでみることもおすすめです。
ですが、素直に声に出せないという人も多いですよね。
そのようなあなたにおすすめできるさまざまな心の開放方法をご紹介します。
1)涙活で思い切り泣こう
涙活という言葉を聞いたことはありませんか?
意識的に涙を流すことは、心に溜まってしまっている悲しい気持ちや辛い気持ちを身体の外に流してくれるとてもよいストレス解消法です。
これは離婚式プランナーの寺井広樹さんが提唱したもので、今ではさまざまな人が涙活によってストレス解消をしています。
離婚そのものを意識して涙活をする必要はありません。泣ける映画や本など、泣くための材料は沢山あります。
一度沢山涙を流すことで心をすっきりさせるイベントも開催されていますので、参加してみることもお勧めです。
2)破壊セラピーで思いっきりものを壊してみる
普段はやってはいけないことを思いっきり行うことは、想像以上にすっきりとこころを落ち着かせてくれます。
例えば、お皿を思い切り割るという行為は、通常であればやってはいけない行為ですよね。
ところが、思いっきりお皿を割ることでストレスを解消させようという取り組みを行っている会社があります。
「八つ当たりどころ」という会社で、トラックの中という限られた空間ですが、思いっきりお皿を割れる環境を作ってくれます。
世界的にも破壊セラピーといってものを破壊することでストレスを解消する取り組みが心理学者や精神科医の指導のものとに行われているケースもあります。
心の辛さをお皿にのせて、思いっきりお皿割をしてストレスを解消してはどうでしょうか。
3)思いっきり笑うのもストレス解消におすすめ
笑うことは健康によいと言われています。
NK細胞が活性化する、免疫力がアップするなどさまざまな健康効果があるためだそうですが、実は笑うことは脳をリラックスさせて自律神経のバランスを整える効果がある、つまりストレスを解消する効果があるためです。
お笑いライブに行く、コメディ映画を見るなど、思いっきり笑えるものを見てみることもおすすめです。
自分自身で笑える話を探してみて、人とその笑いを共有するようにすれば、笑っているうちに辛い思いも忘れてしまうかもしれませんね。
あくまでも人の揚げ足取りをするような笑いではなく、前向きな笑いを探してみましょう。
【方法2】今の場所から離れて違った世界を見てみよう
離婚後、人によっては今まで夫婦で暮らしていた場所に住み続けるという選択をした人もいますよね。
持ち家で住宅ローンの支払い途中だから。引っ越し費用が惜しいから。子どもがいて転校をさせるのがかわいそうだから。さまざまな理由で今まで暮らしてきた場所に住み続ける方は沢山います。
ですが、そこには離婚した人との思い出が残っている場所でもあります。
そこにいるだけで、別離した人との思い出と寄り添ってしまっている環境になります。
それが強いストレスの原因になっていることもあります。
辛いなと感じたら、今までの場所から離れてみてください。
引っ越しをすることが難しい場合には、長期休みを利用した民泊や、短期ホームステイなど、今の環境とは大きく違う環境に一度身を置いてみましょう。そこには今までとは全く違う世界があります。
今までとは違うんだ。これから新しい人生のスタートを切るんだ。
このような前向きな気持ちが湧き出てくることでしょう。
気が付くと頑張ろうという意識が生まれ、今までの事は過去の事と気持ちを切り替えられます。
これから始まる生活にわくわくした気持ちも生まれれば完璧ですね。
【方法3】離婚の責任を転嫁しないで一度見つめなおしてみよう
幸せになるはずだった結婚生活が破たんしてしまった理由は、誰かの責任だったのでしょうか。
- パートナーの浮気や裏切り
- 家族から感じた有形無形のプレッシャー
- 誰かが自分を離婚に追いやった
このような気持ちを抱えていると、どうしてももやもやとした不満が常にあり、それがストレスを生み出す原因となります。
ですが、本当に離婚は誰かが悪かったから、誰かの責任だけなのでしょうか。
あなた自身にはまったく責任がなかったのでしょうか。
- 浮気をするような人と結婚してしまった自分
- パートナーが浮気をする原因を自分が作ってしまったのではないか
- 回りからのプレッシャーに負けたのは自分ではないか
離婚の原因は一つだけではないことが多くあります。
夫婦のどちらかだけに原因があるのではなく、どちらにも大小さまざまな原因があったからこそ、離婚に至ったことを認めましょう。
離婚の責任は自分にもあったということを認めて一度見つめなおすことは、自分を大きく成長させてくれます。
そして成長できた自分がそこにいることで、離婚で感じたストレスも、成長の材料だったんだと昇華させられます。
【方法4】婚姻中にできなかったことを楽しんでやってみよう
独身時代に比べると、結婚生活は不自由で窮屈と感じていた人もいますよね。今までは相手に遠慮があってできなかったことも沢山あったかと思います。
離婚したからこそ、このような相手に遠慮をしてできなかったことができるようになりました。
思いっきり婚姻中にできなかったことを楽しんでやってみることで、離婚後のストレスを少しずつ解消できます。
女性なら、友達との泊りがけの旅行、エステサロン、リラクゼーションサロンなど、夫に気を使ってできなかったこと、行けなかったことをやってみてください。
男性ならキャバクラやAV鑑賞など、実は行ってみたかった、やって見たかったけど妻に気を使って行けなかったことやできなかったことをやってみてください。
それで身を崩すことなく楽しむ範囲を守っていけば、ストレス解消につなげていけます。
【方法5】夢中になるものを見つけてみよう
離婚をすることであなたには何かをする時間が手に入った可能性もありますよね。
今までは家庭サービスや育児、家事に追われていた時間が、ぽっかりと空いてしまったように感じる人もいます。
この時間を利用して、何か夢中になれるものを見つけてみましょう。
仕事でも良いです。資格取得のための勉強も、今後のあなたの生活を豊かにしてくれる可能性があるのでおすすめです。
気になっていたアイドルやアーティストのライブなどに積極的に参加する、夢中になることも、適度であれば非常に効果的なストレス解消方法になってきます。
何かに夢中になっている間、熱中している間は辛いことを考えるスキマが入りにくく、ストレスを解消していけます。
せっかくなら自分にプラスになるものや、楽しいと感じられることに夢中になって、離婚したことがよかった。と感じられるようにしましょう。
5.一人でストレスが解消できない時に頼れる存在
結婚してる間にできなかったことってすごくあるだろうし、それができると思えば気持ちがスッキリするかも!
でも、一人でストレスが解消できない時もあると思うんだ。
特に精神的に参ってたら、自分では解消できないかもしれないわ。
ストレスを上手に解消していくことが、離婚後うつ病といった深刻な状況に至らないために必要という事が頭ではわかっていても、なかなか一人では難しいと感じている方もいますよね。
友達に相談をするような内容ではないし、まして両親など親族に相談することもできない。このような悩みを抱えているあなたの場合、友達でも親族でもない他の誰かに頼ることがおすすめです。
悩みを相談できる場所はとてもたくさんあります。とにかく話を聞いてもらうだけでもすっと心が楽になることがありますよ。
地方自治体で行っている心の相談室をはじめ、NPO法人や民間のカウンセラーの中にも離婚後の悩みに寄り添ってもらえるところがありますので、その中の一部をご紹介します。
社会的包括サポートセンターの「よりそいホットライン」
社会的包括サポートセンターでは、電話で心の悩みを聞いてくれる、よりそってくれる取り組みをしています。
電話で話を聞いてくれますので、直接話をするのが苦手という方でも話しやすいという特徴があります。
電話もフリーダイヤルになっているため、時間を気にすることなく相談できるというメリットもあります。もちろん、相談は無料で行えますし、相談内容が外部に漏れる心配もありません。
24時間いつでもフリーダイヤルで相談ができるので、離婚後ふと落ち込み気味になってしまったときに気軽に相談できます。
名称 | よりそいホットライン |
フリーダイヤル | 0120-279-338 (岩手・宮城・福島の方は0120-279-226も) |
URL | http://279338.jp/yorisoi/index.html |
NPO法人ウィーズ
NPO法人ウィーズは離婚をした当事者ではなく、両親が離婚した子どもが相談できる子どものための相談所です。
子どもを連れた離婚後、子どもの様子がおかしい、沈みがちといったことで悩んでいるという方におすすめです。
名称 | NPO法人ウィーズ |
URL | http://we-ed-s.com/index.html |
無料カウンセリング
プロのカウンセラーが無料でカウンセリングを行ってくれるサービスです。
カウンセラーを指名してカウンセリングを行う場合には初回のみ無料となりますが、ボランティアカウンセラーのカウンセリングなら無料で何度でも相談ができます。
通話料はかかりますが、自分やカウンセラーの都合に合わせて予約ができます。
無料ネット相談などもあるので、まず悩みを聞いてもらいたいという時にはぴったりです。信頼できるカウンセラーと巡り合いたいという方にもおすすめです。
名称 | カウンセリングサービス |
URL | http://www.counselingservice.jp/ |
悩み辞典
さまざまななやみのタイプに合わせてプロに相談をしたり、掲示板に気軽に投稿して悩みを不特定多数の人に相談できるサイトです。
実際に悩み辞典で相談を受けてくれているプロのカウンセラーと会って相談をしたいという希望も叶えられます。
過去に他の人が行った相談なども見られるため、同じような悩みを持っている人もいるということを知ることもできます。
名称 | 悩み辞典 |
URL | https://www.nayamijiten.com/ |
地方自治体の相談室
それぞれの地方自治体には、市民相談室や区民相談室などが開設されています。お住いの市区町村のサイトをチェックすると、「くらしの相談」や「暮らし・生活関連」などの項目で探せます。
その市区町村に住まわれている方なら無料で30分~1時間程度相談ができますので利用をしてみてください。
無料の物を中心にご紹介しましたが、無料の相談は自分に合ったカウンセラーさんに出会うための手段と考えることが必要です。
本音の部分を相談するには、やはりお互いの信頼関係を築いたうえで行った方がいいですよね。
有料の相談になった場合にはどのくらいの費用が掛かるものなのかはあらかじめ無料相談を行う中で聞いておくことも大切です。
せっかく心の悩みが相談によって解決できても、金銭トラブルなどが起こってしまっては別の悩みが出てきてしまいます。
悩みを増やさないためにも、この点はしっかりと確認しておくことが大切です。
心の問題を相談できるカウンセリングルームやカウンセリングサロンは増えてきていますので、自分の悩みに親身になって寄り添ってくれるカウンセラーと出会えるチャンスをつかんでください。
まとめ
カウンセリングにお世話になる日も近いかもしれないわ。
よし、離婚ストレスに負けないようにするぞー!!
離婚をしたことで抱える悩みは、離婚を考えていた時よりも大きなものになってしまうことも多く、強いストレスを抱えることになってしまう人は少なくありません。
あなたが弱いからではありません。
強いストレスが徐々に解消されるまでには、半年~1年ほどかかるケースもありますので、ぜひこの間は自分を責めず、そういうものなんだ。これが普通なんだ。と思い少しでも早く前向きな気持ちになれるよう、ストレス解消策を試してみてください。
ストレス解消策の中には、思いっきり泣いたり、思いっきり笑ったりなど、非日常の体験をしてみたり、この先の人生でも使える資格の取得などを行うなど夢中になれることを見つけるといったものもあります。
今までできなかったことをしてみるなど、離婚をしたからこそできることにチャレンジしてみることもおすすめです。
ですが、どうしても一人では上手にストレスを解消できないという場合には、専門家に手助けをして貰うことも大切です。
離婚後うつ病など深刻な状態に至り、中には死にたいとまで思ってしまう人もいるということを忘れないようにしてください。
離婚は結婚生活の終わりではありますが、あなたにとっては新しい人生のスタートを切った始まりということもできます。
このスタートが前向きに進んでいけるものになるよう応援しています。