失敗しない!離婚弁護士の選び方や探し方は?メリットはあるの?

リリ子
ねぇねぇゴン太さん、この弁護士さんどう思う?
ゴン太
なに?弁護士さん探してるの?

どれどれ・・・相談が何時間でも無料?!着手金も無し・・・

絶対になにがあっても負けず、あなたに勝利をもたらす・・・??

リリ子
・・・どう?!すごいでしょ!

良い弁護士さん見つけちゃった♪

ゴン太
・・・リリ子さん、この弁護士さんはやめておいたほうがいいな。

依頼内容も聞いてないのに絶対に負けないとか、相談何時間でも無料、着手金もなしっていうのは、なんだか出来過ぎだよ。

リリ子
やっぱりだめ・・・?

でも弁護士さんどうやって選んだらいいのか分からないのよ。

ゴン太
弁護士さんはしっかり選ばないと、自分が損をしたり、さらに嫌な思いをしてしまうことになるんだ。

いい機会だから、今日は弁護士さんの選び方や探し方について説明していくよ!


今この記事を読まれているあなたは、おそらく離婚問題に直面しているのではないですか?考えなければならない様々なことがあり、心身共にお疲れではないでしょうか。

一人で離婚問題に立ち向かっていくことは、想像以上に大変な事ですよね。そのため、頼りになる相談相手が近くにいてくれば。と思っていませんか?

離婚に際して頼りになる相談相手といえば弁護士がいます。
ですが、弁護士ならだれでも離婚問題に詳しく、さまざまな問題の相談に乗ってくれるわけではありません。

このような話をすると、ではどのような弁護士なら離婚問題の相談に乗ってくれるの?という疑問が出てきます。

この記事では・・・
あなたの良き相談相手となり、離婚調停や離婚裁判となった時に頼りになる弁護士の選び方をご紹介していきます。

 

弁護士費用は決して安いものではありませんので、失敗したくはありませんよね。

良い弁護士を選び、あなたが希望する未来を手に入れられるよう、弁護士の探し方や選び方を参考にしていただけたら幸いです。

 

目次

1.離婚問題で弁護士を選ぶ時に押さえたい5つのポイント

ゴン太
まずは、離婚問題で弁護士さんを選びたいとき、絶対に押さえておきたいポイントから説明するよ。

ちなみにリリ子さんは何をみる?

リリ子
お金!!!
ゴン太
・・・そりゃ大事だけどね、大事なんだけどさ・・・

 

あなたの味方となり、良き理解者としてこの先離婚問題の解決に向けて共に協力をする必要がある弁護士を選ぶ時に、押さえたいポイントが5つあります。

  1. あなたの話を親身になって聞いてくれる弁護士を選ぶ
  2. 話をしていて相性がいいと感じる弁護士を選ぶ
  3. 離婚問題に詳しく実例を知っている弁護士を選ぶ
  4. 弁護士を依頼するにあたり費用をしっかり説明してくれる弁護士を選ぶ
  5. できることとできないことをしっかりと仕訳してくれる弁護士を選ぶ

 

どうしてこの5つのポイントを押さえるべきなのかを詳しくご説明します。

 

1.あなたの話を親身になって聞いてくれる弁護士を選ぶ

離婚問題を解決するためには、非常にプライバシーにかかわりあうような内容も今後話をしていく必要が出てきます。その時に、上っ面だけで話を聞くような弁護士に、あなたは赤裸々な話をしていくことはできますか?

調停までの段階であれば、相手と争うのではなく話し合いをしていくことになるため、離婚したい理由、離婚したくない理由などを詳細に弁護士に話をしなくても、相手との話し合いを進めていくこともできます。

ですが、離婚問題が複雑で、裁判となってきた場合、双方で離婚理由が正当なのかどうかについて争っていくことになります。

当然、本来であれば夫婦だけの秘密だった事が、証拠として相手から提出されたり、自分が提出することになる場合も出てきます。

裁判を有利に進めていくためには、味方である弁護士がしっかりとあなたのことを知り、あなたの希望をどうしら叶えられるのかを、一緒に考えてもらう必要があります。

あなたの話に親身になって耳を傾け、一緒に対策や解決策を考えてくれる弁護士であることは、非常に重要です。

注意

あなたの話をあまり聞かずに、過去の事例の話や、費用の話などを先に進めて行こうとする弁護士は、あなたの気持ちに寄り添っているとは言えません。

この先、あなたのよき理解者となれない。あなたは自分の事を赤裸々に話せない関係性になってしまう危険性があります。

あなたの話に耳を傾けてくれない弁護士は、選ばないようにしましょう。

 

2.話をしていて相性がいいと感じる弁護士を選ぶ

弁護士といっても、様々な人がいます。弁護士はAIや機械ではなく人間です。
どうしても生理的に受け付けない人や、相性が悪いと感じる人もいます。

例えば、あなたは性格的にゆとりをもって物事を勧めたいと思っているのに、早口でまくし立ててくるような人は、なかなか相性が合いにくいと言えます。

逆に、あなたはいろいろなことをスピーディーに決めていきたいと思っているのに、のんびりとしたペースの人だと、イライラが募ってしまいますよね。

かなり性的にとてもデリケートな相談をしたいと思っているのに、好奇心が顔に現れてしまうような弁護士には、相談をするのがためらわれてしまう。

注意

どうしても自分と合わないと感じる人や、どことなく話をしていることに違和感を感じる、イライラするという場合、どうしても赤裸々な話はできません。

信頼関係も築きにくくなります。

違和感があると感じる相手だと思ったら、なかなか相談しにくい相手です。このような場合は別の弁護士を探してみた方が無難です。

 

3.離婚問題に詳しく実例を知っている弁護士を選ぶ

弁護士といっても、その人が得意とする分野と得意ではない分野があります。法律は多岐にわたり、得意としていない分野の弁護は苦手とする弁護士は沢山います。

  • 刑事事件の弁護が得意な人
  • 訴訟案件の弁護が得意な人
  • 労働問題の弁護が得意な人
  • 交通事故案件の弁護が得意な人

 

このような弁護士に、離婚問題の弁護を依頼しても、なかなか要領を得られない場合もあります

たとえ話をするなら、皮膚科の専門医に足をひねってしまって腫れあがってしまったので診てください。と言っているのと同じようなことになってしまいます。

医師の場合には、専門分野の医師として明確な部分が多いため分かりやすいですが、弁護士の場合は、専門弁護士制度などありませんので、一見して分かり難い部分があります。

まず離婚問題を相談するのであれば、離婚問題に詳しい弁護士を探すことが大切です。さらに、離婚問題の中にも専門性というものがでてきます。

・慰謝料を取りたい
・親権を取りたい
・財産分与の問題をクリアにしたい

さらにどのような内容について争っていくことになるのかまで見据えて、弁護実績が多い弁護士を選ぶことが必要になってきます。

ネット上で離婚問題に詳しいと書かれているだけでは、本当にその弁護士が離婚問題に詳しいかはわかりません。

できれば過去の弁護例や実績などをしっかりと紹介してくれる弁護士の方が、離婚問題に詳しい可能性が高くなります。

ポイント

とくにDVを原因として離婚をしたい、モラハラを原因として離婚をしたいといった希望を持つ方は、このような点に詳しい弁護士を選ぶようにすることが重要です。

すでにDVやモラハラによって心に大きな傷を負っているあなたに、しっかりと寄り添ってくれる弁護士を選択していきましょう。

 

4.弁護費用をしっかり説明してくれる弁護士を選ぶ

離婚問題の弁護を依頼すると、少なくとも150万円程度の費用が掛かってきます。よほど資金に余裕がある人でなければ、150万円という費用は決して安い金額ではないですよね。

  • 相談料
  • 着手金
  • 報酬金
  • 日当
  • 実費

 

など、弁護を依頼するときにはさまざまな費用が掛かりますが、それを細かく説明してくれる弁護士であれば、信頼性は高い弁護士と言えます。

相談の段階で今後掛かる費用についてしっかりと説明をしてくれ、最終的にかかる費用がどのくらいになるのかの目安もしっかりと出してくれれば、あとあとになり、追加で費用が必要だったといったトラブルや、聞いていなかったような費用が請求されることも避けられます。

配偶者との金銭関係の争いにひと段落しても、弁護士費用が支払えないということが起こっては本末転倒です。

費用面を納得して支払えるかどうかは、弁護士選びでも重要なポイントです。

 

5.できることとできないことをしっかりと仕訳してくれる弁護士を選ぶ

「離婚後親権を取りたいと思っているけど、弁護士からはあなたの今の状況だと親権を取るのは難しいから、面会権だけはしっかりととれるよう交渉を行った方が良いと思います。」

このように、あなたの今の状況を見て、できることとできないことをしっかりと仕訳して説明をしてくれる弁護士は、過去の離婚訴訟の経験も多く、さらにあなたの立場に立って最善の方法をしっかりと考えてくれている弁護士である可能性が高くなります

どう考えてもあなたの希望がかなわないと思われることを追求し続けることは、争いを長引かせる原因になってしまいます。

その結果、得をするのは日当を得られる弁護士だった。という事困ります。

ポイント

それよりは、できないことはできない。逆にこの希望なら叶えられる可能性が高くなる。

といったあなたの希望にできるだけ沿った提案をしてくれる弁護士であれば、できるだけ短い期間での解決、あなたの希望に近い結果をつかみ取ってくれる可能性が高くなります。

 

2.失敗すると自分が不利に。弁護士選びの際の5つの注意点

リリ子
あっ、なるほどね!!

親身になってくれたり、離婚問題に詳しい弁護士さんを選ぶべきなのね。

ゴン太
そうだよ。リリ子さんが言うように、確かにお金も大事だけど、まずは大前提としてそういう部分が重要になるんだ。
リリ子
逆に、選んじゃダメな弁護士さんってどんな感じ?
ゴン太
うーん・・・。

とりあえずさっきみたいな怪しい弁護士さんは無し!

具体的に5つポイントを説明するよ!

 

先ほどは選ぶポイントについて5つご説明しましたが、今度は選ぶ時に注意したい5つのポイントをご説明していきます。

いくら選ぶ5つのポイントをクリアする弁護士でも、次の5つの項目に該当するような場合は、できれば選ばない方が良いのではないかと考えます。

  1. 仕事に追われあなたをおろそかにする弁護士はNG
  2. あなたにとって不利になることを教えない弁護士はNG
  3. やたらと弁護士であることを強調したり威圧的な弁護士はNG
  4. 法律用語や専門用語ばかりを使うような弁護士はNG
  5. 知人や親族などに紹介してもらった弁護士は選ばない方がいいケースも

 

ではこの5つの項目に該当する弁護士をどうして選ばない方が良いのかを詳しく解説します。

 

1.仕事に追われあなたをおろそかにする弁護士はNG

やることが山積みで、一つひとつの事をこなすことに精一杯という時に、あなたが誰かから質問を受けたら、その質問に丁寧に答えられる自信はありますか?

例えばそれが自分にとってはごく当たり前のことだった場合、

・そんなこと聞いてこないで
・自分で解決してくれないかな
・何度も同じことを聞かれるこっちの身にもなって
・忙しいから後にして

このような気持ちになってしまいませんか?

忙しいとどうしても自分のことで精一杯になり、相手の気持ちを思ってあげ難くなります。心を亡くすと書いて「忙」という字ができているくらいですから、忙しいとどうしても心ここにあらずになります。

弁護士だって、忙しいとどうしてもあなたへの対応が後手になったり、場合によっては質問された内容すら、頭に残っていない可能性もあります。

離婚問題に詳しい弁護士なら、なおの事あなたがしてくる質問の多くは、弁護士にとっては当たり前のこと、知っていて当然な事かもしれませんよね。

ですが・・・

ですが、あなたにとっては離婚問題を抱え、心の中は不安がいっぱいの状態ですよね。

この状態なのに、質問をしたら回答は後回し。「そんなことも知らないの?」といった態度を取られたらどうでしょうか。

ほどほどに忙しい状態の方が頭が回ることもありますが、忙しすぎる場合はどうしても何かがおろそかになってしまいます。

弁護士だって人間ですので、忙しすぎると普段は評判が良い人でも、異なる一面が出てくる可能性があります。

忙しい弁護士でもちゃんとあなたの質問に答え、回答が少し遅れるときにはその旨伝えてくれるような配慮がある人ならば問題は少なくなります。

ですが、忙しいことを理由にしてあなたをないがしろにする、後回しにするような弁護士は信頼に値しません。

弁護士本人だけではなく、事務所の対応がそもそもあなたをおろそかにしていたり、話を聞くだけで聞き逃さないための対策などがされてない場合には、選ばない方が良いと言えます。

 

2.あなたにとって不利になることを教えない弁護士はNG

弁護士の中には、あなたが考えていることをとにかく「やってみましょう」「大丈夫、頑張りましょう」といったように肯定する人もいます。

ですが、どう考えても無理な場合、早めの別の手を打つ必要が出てくることもあります。

子どもの親権を取りたいと希望しても、今まで育児をほとんどしてこなかった人の場合には、親権を取ることは難しくなります。

ですが、親権を取ることは難しいというあなたにとって不利益となることを教えずに、「親権がとれるよう頑張りましょう」と気軽に請け負うような弁護士は、一見あなたの味方のように感じますが、実際のところは逆です。

「今までの育児への非協力的だった点を考えると親権を取るのは難しいけど、親権をあきらめる代わりに週に1度は会えるよう交渉していきましょう。親権を主張するよりも、その方があなたとお子さんのつながりを保てますよ。」

このように、あなたにとって不利な部分を教え、その上で別の提案をしてくれる弁護士の方が、あなたにとって有益です。

一緒になって問題点を解決する努力をしてくれる弁護士を選ぶことが大切です。

 

3.やたらと弁護士であることを強調したり威圧的な弁護士はNG

弁護士になるためには、多くの人が沢山の努力をしてきています。
専門職であるという自負を持つ弁護士も多くいます。

その結果、

・他の職業よりも優れている
・他者よりも自分は上に立つ立場である
・自分の意見は正しい

といった自己顕示欲が高すぎるタイプの人や、高圧的にふるまうタイプの人、威圧的な態度を示す人などが少なからずいます。

確かに、法律の知識を持ち、他人の弁護を行う仕事はとても素晴らしいものですが、だからと言って高圧的な態度、威圧的な態度で接してくる人と、あなたは信頼関係を築き、さまざまな話ができますか?

離婚問題を解決してくためには、弁護士とは信頼しあい、さまざまな話をしていく必要があります。

弁護士とは違い、あなたを含め一般の方はそもそも専門的な知識が少なく、分からないことが多いため、時には理解力できないことも出てきて、同じような質問を繰り返してしまうこともあります。

注意

このような時に「前にも申しました」「また同じようなことになりますが・・・」など、苛立つような弁護士は、あなたのことを思い、親身になって手助けをしようという気持ちに欠けます。

このような、信頼できない相手を頼るよりも、もっとあなたの立場に立ち、親身になってくれる弁護士に依頼をした方が、お互いにイライラせず良い関係を築けます。

 

4.法律用語や専門用語ばかりを使うような弁護士はNG

調停や裁判においては、普段私たちが使うような言葉とは、明らかに異なる言葉が使われることがあります。

・家事審判官
・居所指定権
・身上監護権

このような言葉の意味を、あなたはすぐに理解できるでしょうか。

もし弁護士がこのような専門用語ばかりを並べ立て話を進めた場合、あなたは弁護士が言っている言葉の意味を理解できますか?

理解できない話を続けるような弁護士は、真にあなたのために弁護をしてあげようとしているか疑問が残ります。話をするというのは、お互いに理解できる言葉でなければ、意思の疎通ができませんよね。

いちいち、それはどういう意味ですか?と聞き返すのも疲れますし、質問をしたところでまた専門用語で応えられては、結果的に意味が分からないままになってしまいます。

言葉が分からない幼児と会話をしているようなものですよね。幼児ならはしょうがないかなと思えますが、お金を支払い弁護をお願いするのに、意味が分からないまま話が続くのは苦痛です。

それよりも、あなたに合わせ、分かりやすく説明をしてくれる弁護士は、本当の意味であなたの話を親身になって聞いてくれる人です。


「母性優先の原則もありますし、現状有利の原則を考えると、親権を取るのは難しいですね」

このように言われるのと、

「まだお子さんが小さくお母さんを必要としていると判断されることも多く、さらに今お子さんはお母さんと暮らしているという事を考えると、お父さんであるあなたが親権と取るのは少し難しい部分がありますね」

このように言われるのでは、どちらがより理解しやすいでしょうか?

チェック!

専門用語もしっかりとかみ砕き、一般の人が分かりやすい言葉にしてくれる人は、今まで離婚問題を何度も解決し、一般の人の考えに耳を傾けてきたであろうと推測できます。


ちなみに、先ほどの専門用語の意味はこちらです。

「家事審判官」というのは、家事事件に携わる裁判官の事で、調停や審判の時には審判官となります。

「居所指定権」は子どもの住む場所を決める権利で、親権者が持つ権利の一つです。

「身上監護権」はやはり子供に対する権利の一つで、実際に子どもの面倒を見たり教育する権利です。親権者が持つのが一般的ですが、離婚後別に監護権者を決めて、その監護権者に対して権利を付与することもあります。

効いた言葉をいちいち調べなければ理解できないような話し方をする弁護士の話を聞くのは疲れますよね。すでに疲れているあなたをより疲れさせる弁護士は避けた方がいいですよね。

 

5.知人や親族などに紹介してもらった弁護士は選ばない方がいいケースも

離婚問題に直面していることを知人や親族に相談をすると、知り合いに弁護士がいるから紹介しようか?と言ってくれる人もいます。

弁護士選びに困っているときにはとても助かりますが、反面、紹介してくれたその人の手前、何か不満があったとしても断りずらくなるケースがあります。

例えば、このようなケースです。

「俺の知り合いが弁護士をしているから、話してやるよ。きっと奴なら親身になって相談に乗ってくれるから。忙しい奴だけどすごくいい奴だからさ」

このように言われ、紹介された弁護士に会ってみたところ、本来得意としているのは借金問題などで、離婚案件はあまり得意ではなさそうだったため、別の弁護士を再度探すことにします。

すると、後日弁護士を紹介すると言っていた知人から

「俺の知り合いの弁護士に不満があるのか?断られたって聞いたよ。俺の顔に泥を塗ったな」

と連絡が来て、それ以来その知り合いとは疎遠になってしまった。

あなたはただでさえ離婚問題で疲弊しているのに、さらに友人関係や親戚関係に疲弊するということが起こる危険性もあります。

もちろん、紹介してもらった弁護士が、離婚問題に詳しく、あなたの立場に立って親身になってくれる人であれば問題はありませんが、必ずしもそうなるとは限りません。

もし紹介をして貰うのであれば離婚問題に詳しいことが事前に分かる場合のみに限定し、さらに場合によっては別の弁護士も検討することをあらかじめ伝えるなど、あとあと紹介してくれた人とトラブルが起こらないように予防線を張っておくことも必要です。

 

3.どうやって弁護士を探せばいいの?自分で探す5つの方法

リリ子
・・・確かに、やたら偉そうな弁護士さんは嫌かも・・・。

あと、やっぱり無理なこととか不利なこととかは、正直に言ってほしいわ。

ゴン太
そうだろう?

だから、さっきリリ子さんが見つけてきた弁護士さんのような人は、あまり好ましくないんだよ。

リリ子
良くわかったわ。

もうちょっとで電話するとこだった!

ゴン太
じゃあそんなリリ子さんに、弁護士さんの探し方についても説明しておくよ。

 

普段、私たちはなかなか弁護士に依頼をすることがないため、いざ弁護士に依頼をしようと思っても、肝心の弁護士はどのように探せばよいのか。ということが分かり難いですよね。

そこで、自分で弁護士を探すための5つの方法をご紹介していきます。

  1. 離婚経験を持つ方から離婚問題に強い弁護士を紹介してもらう
  2. 離婚に関する書籍から探す
  3. ネットの情報から探す
  4. 法テラスや自治体の法律相談に出向いて探す
  5. セミナーなどを利用して探す

 

こちらがその5つの方法ですが、具体的にどのようにしていけばよいのかを、ご説明します。

 

1.離婚経験を持つ方から離婚問題に強い弁護士を紹介してもらう

前の項目では知人や親戚などに照会してもらった弁護士は選ばない方が良いケースもあるとご説明しましたが、それが離婚経験者の方で、離婚問題を弁護士に依頼をして解決をした方であれば、話が変わります。

離婚問題をちゃんと解決してくれた弁護士であれば、あなたの離婚問題にもしっかりと寄り添い、解決に導いてくれる可能性は高くなってきます。

もし紹介してくれた知人や親せきの方が実際にどのような離婚問題に直面していたのかを教えてくれた場合、それが今あなたが抱えている離婚問題と似ているのかどうかを参考にしてみてください。

  • 調停の助言をして貰ったのか
  • 実際に裁判となり訴訟を共に戦ってくれたのか
  • 親権問題を解決してくれたのか
  • 慰謝料など金銭問題について解決してくれたのか

 

同じ離婚問題と言っても、内容は様々です。かなりプライベートな話になってしまうこともありますので、そういう話ができる相手なのかも考えながら、話しをするようにしましょう。

 

2.離婚に関する書籍から探す

図書館や書店に行くと、離婚問題に関する書籍も複数見つけられます。雑誌などでも離婚問題を取り扱っている記事などがありますよね。あなたも今、このような書籍の情報や、雑誌の記事には興味があると思います。

このような離婚問題を取り上げている書籍の中には、弁護士が著作者となっている物や、弁護士が監修しているというものもあります。

このような書籍を書いたり監修したりするくらいですから、離婚問題には詳しい弁護士であるといえますよね。

 

3.ネットの情報から探す

最近とても多くみられるのがこのネットの情報から探すというものです。あなたも実際にインターネットを検索し、弁護士を探すのが一番早くていいのではないかと感じているかもしれません。

「離婚 弁護士」

といった内容を検索窓に入力すれば、かなり多くの離婚問題に詳しい可能性が高い弁護士が探せます。

ただ気を付けたいのは、この検索で見つかる弁護士が、本当に離婚問題に詳しいのかは分かりません。

注意

自称、離婚問題に強い弁護士であっても、ホームページを作成して記載できますし、これから離婚問題に力を入れていきたい。実績を積んでいきたいという状態の方もゼロではないためです。

ある程度信頼性が高い離婚問題のポータルサイトなどを利用することも必要です。

 

4.法テラスや自治体の法律相談に出向いて探す

法テラスというのは、法務省所管の公的な法人で、平成18年4月10日に設立された日本司法支援センターのことです。法的トラブルを抱えてしまった時の問題解決への道案内をしてくれる団体です。

日本全国に110カ所事務所があり、法的問題を解決するための総合案内所として存在しています。

それぞれの地方自治体でも、実際に弁護士が法的トラブルの相談に乗ってくれる法律相談を行っているケースが多いため、このような法律相談を活用して弁護士を探すこともお勧めです。

法テラスの場合には、事前に離婚問題を解決したいということを相談しておくことで、離婚問題に詳しい弁護士の紹介を受けることも可能です。

自治体主催の法律相談は、無料で利用できるというメリットもあります。

ある程度相談内容を絞って法律相談の日にちを設定しているというケースもあるため、離婚問題の相談をしたいというこおとを伝えれば、問題に詳しい弁護士が担当する法律相談日の予約ができるケースもあります。

注意

ただ、自治体の法律相談の場合には、自治体によって内容が異なり、離婚問題に詳しくない弁護士に相談をすることになるケースもあります。

実際に弁護士に対面をして相談をするため、この弁護士なら信頼できそう。依頼をしたいと思えば、そのまま弁護を依頼できます。

 

5.セミナーなどを利用して探す

日本各地では、離婚セミナーがかなりの頻度で開催されています。離婚カウンセラーが主催する場合もありますが、弁護士グループが主催するというケースも多くみられます。

このようなセミナーに出向いてみて、考え方に賛同できそうな弁護士を探すという方法もあります。

あらかじめ弁護士の考え方をじっくりセミナーで聞いてから相談をするという流れになるため、弁護士選びを失敗しにくいというメリットもあります。

離婚問題解決サイトのRe-Startでは、現職の弁護士が開設をしてくれる離婚相談セミナーを定期的に開催しています。
参考URL:https://lmio.jp/seminar/

こちらのセミナーは男女別に行われ、実際に弁護士への依頼申し込みをしていない状態でも参加できます。

公益財団法人横浜YWCAでは、定期的に女性のための法律講座を開催し、法テラス神奈川の後援のもと、離婚講座が開催されています。
参考URL:http://yokohama-ywca.jp/notes/legal/

各地の弁護士法人事務所でも、無料で離婚セミナーを開催しているケースがおおいので、このようなセミナーに参加して、自分に合った弁護士を探してみてください。

 

6.弁護士探しで注意したい点

弁護士探しの方法を5つご紹介しましたが、注意したい点があります。

それは、最終的には一度一対一で弁護士と対面し、実際にその弁護士さんの様子を見て、本当の意味で自分にとって信頼できる相手なのかを見極めることが必要。ということです。

電話での相談、メールでの相談など、今はいろいろな方法で弁護士に話を聞いてもらえますが、やはり実際に会ってみて、まったく想像していたような人ではなかった。ということも起こります。

ある程度この人なら信頼できそうと判断できたら、有料になるとしても、しっかりと一対一での相談を行うことが大切です。

会ってみないことにはその人となりの最終判断はできません。

 

4.弁護士に依頼することで得られるメリットとデメリット

リリ子
私あまりネットに詳しくないし、それこそ騙されそう。

さっきの弁護士さんだって、ポストに入ってた手書きっぽい広告で見つけたし・・・。

ゴン太
ならリリ子さんの場合には、自治体とかセミナーとかがよさそうだね。
リリ子
うんうん!

ちなみに、弁護士さんってやっぱりそれなりにお高いけど、メリットはどのくらいあるの?

ゴン太
弁護士さんに依頼する場合には確かにお金がかかるけど、後のことを考えると、デメリットよりもメリットのほうが大きいんだ。

次は、弁護士さんに依頼するメリット・デメリットについて見ていこう!

 

離婚問題の悩みを解決していくために、弁護士に依頼をすることで、自分一人で解決をするのとは異なるメリットやデメリットがあります。

あなたにとってどちらが大きなものなのかを判断するためにも、まずはどのようなメリットとデメリットがあるのかを把握しておきましょう。

 

1.弁護士に依頼することにより考えられるデメリット

まずデメリットの部分についてご説明します。

 

1)お金がかかる

弁護士に依頼するときに最も大きなデメリットは、お金がかかるという点です。

2004年4月1日に弁護士会が定めていた報酬基準というものが廃止されたため、現在弁護士が依頼者から支払ってもらう弁護士費用は、それぞれの弁護士が自由に決められます。

ただ、目安となる金額がないと、依頼をする人も不安であるということから、日本弁護士連合会では「市民のための弁護士報酬ガイド」というものを発行しています。

2008年度のアンケート内容の結果をもとに2009年8月に発行した物ということで、少々古いデータとはなりますが、おおよその目安として使うことはできます。

このガイドによると・・・

離婚調停の着手金として20万円~30万円、報酬金として20万円~30万円の費用がかかり、調停が不調に終わって訴訟に移行した場合には、別途着手金が0万円~10万円、報酬金が20万円~30万円かかるそうです。

離婚訴訟から弁護を受任した場合には、着手金は20万円~30万円、報酬金が20万円~30万円かかるそうです。

このほかに、訴訟に関わる手続きを委託したり、実際に裁判所に出廷してもらうとなれば、日当や交通費、手続きに関わる実費なども必要ですし、実際に弁護を依頼する前の法律相談についても、費用が掛かるケースがあります。

着手金と弁護士報酬、その他のさまざまな費用を合わせると、150万円くらいは用意いておいた方が安心ですが、150万円という費用は、一般の人にとっては決して安い金額ではありません。

このような大きな費用が掛かるという点が、デメリットになります。

 

2)その他はあまりない

ではお金以外の部分で何がデメリットがあるのかというと、これ以外目立ったデメリットはないといえます。

 

弁護士費用がどのくらいかかるのか、具体的な数字はこちらでチェックしてみてくださいね!
【離婚方法別費用】離婚は自分で?弁護士?費用がない時の対処法も!

 

2.弁護士に依頼することで得られるメリット

続いてメリットについてみていきます。デメリットに比べると、メリットは非常にたくさんあります。

 

1)離婚問題を短期間で解決できる

法的な知識が乏しい一般の人が法律的な手続きをするのに比べ、法律の専門家である弁護士が手続きをする方が、圧倒的に短時間ですませられます。

弁護士に依頼をすれば、裁判所に提出する書類を作成することも、揃えることも短時間で行えます。

理路整然とした話し合いをしていくこともできるため、相手に対して分かりやすく認めてもらいやすい主張の仕方なども教えてもらえますし、あなたに代わり交渉もしてくれるため、調停の進み具合も訴訟の進展も早くなるため、結果的に短期間で離婚問題の解決ができます。

 

2)慰謝料請求など金銭面の請求で有利になりやすい

過去の事例をはじめ、法的根拠があるデーターを使って慰謝料や養育費など金銭面の請求を行って貰えるため、相手が納得できる金額の提示が可能です。

もし、金銭面の請求をされる側の場合でも、相手が請求をしてきた金額の内容を精査し、少しでもあなたに有利な条件を引き出せるかを、過去のデータ、法的根拠を活用して探してくれます。

 

3)調停において自分の主張を相手に伝えやすくなる

調停や裁判といった場所は、普通の人にはなじみがなく、どうしても自分が伝えたいことをしっかりと伝えられないケースは多々あります。ですが、弁護士は、場に慣れているということもあり、あなたの主張をしっかりと伝えてくれます。

調停委員や裁判官、相手に対してしっかりと、あなたの意見を代理して伝えてくれます。

がんばって伝えなければならないといった精神的なプレッシャーも低減できますね。

 

4)煩雑な手続きを代行してもらえる

調停を申立てるための手続きや、訴訟を起こすための手続きは、やろうと思えばだれでも行えますが、実際には煩雑なもので、必要になる書類なども多く、それだけで嫌になってしまう人もいます。

弁護士にこれらを委任すれば、弁護士は何度も繰り返し行っている業務になるため、スムーズに手続きを行ってくれます。

戸籍謄本などが今住んでいる場所にはないといったような場合でも、弁護士が代理して戸籍謄本の取得などを行ってくれますので、忙しい人でもスムーズに手続きが進められます。

 

5)適切なアドバイスが貰える

離婚問題の中には、自分の思いこみによって関係をこじらせてしまっているケースや、論点が分かり難くなっているケースもあります。

このような時に、弁護士は過去の例などから適切なアドバイスをしてくれることも多くあります。

ポイント

アドバイス自体はあなたにとって有利なことだけではなく、不利になることも出てくることがありますが、結果的には依頼者であるあなたに最大限の利益が得られるようなアドバイスをしてくれます。

 

3.弁護士に依頼する人は増えてきている

デメリットに比べると、メリットの方がとても多くなるため、離婚問題の解決のために弁護士に依頼をしようとする人は増えてきています。

日本弁護士連合会が発表している弁護士白書2016年度版には、夫婦関係調整調停事件における代理人弁護士の関与状況という統計が掲載されています。

夫婦関係調整調停事件というのは家事婚姻関係事件のうち、離婚や夫婦円満調整が申立て趣旨になっているものです。

チェック

2001年度、夫婦関係調整調停事件57,481件中、弁護士が関与した案件は12,367件で、割合でいえば21.5%となっていますが、5年後は55,907件中、12,814件に弁護士が関与し、その割合は22.9%と上昇しています。

さらに2011年には53,558件中、16,391件に弁護士が関与して、その割合は30.6%
2015年には46,922件中、20,580件に弁護士が関与して、その割合は43.9%

このように夫婦関係調整調停事件自体は減少しているのに、弁護士が関与する件数は増え、割合についてもわずか14年間で倍以上になってきています。

調停の段階から弁護士に依頼をするという人が増えていることが分かりますし、費用を問題として弁護士に依頼をしないという人が減っていることが分かってきます。

決して弁護士費用が全体的に安くなってきたというわけではありませんが、多くの人ができるだけ費用を抑える方法を探し、弁護士に依頼をしているようです。

 

5.これが大事!比較しながら弁護士を選べる制度を活用しよう!

リリ子
ほうほうなるほど!

弁護士さんに依頼すると、確かにメリットがたくさんあるわね。

それに、いまは弁護士さんに依頼することはあまり特別な感じじゃないのね!

ゴン太
そうだね。やっぱり確実に損をしないように離婚したいしね。
リリ子
そうよね!

じゃあ、自分にあった弁護士さんを見つけるには、さっき習ったポイントを覚えておいて、何人かの弁護士さんに会えばいいの?

ゴン太
ポイントを押さえて比較することが大切なんだ。

次は、そのことについて説明するよ。

 

あなたの良き相談相手になり、あなたにとってできるだけ有利な条件で離婚問題を解決するために、弁護士に依頼をしたい。そう思った場合の選び方などをご紹介してきました。

最後になりますが、弁護士選びで最も大切な事をご説明します。それが、「比較」することです。

どの弁護士さんが本当に自分にとって良いのかは、やはり対面して実際に話をしてみないことには分からない部分があります。

ポイント

そのため、自治体の無料法律相談を活用して、何人かの弁護士と話しをしてみたり、離婚問題に詳しそうな弁護士が所属している法律事務所の無料相談を活用して、30分程度でも実際に話をしてみましょう。

自治体の無料相談や法律事務所の無料相談の多くは30分程度と限られた時間になります。この短時間で深い話をすることは難しくなります。ですが、弁護士の人となりを知れる時間ではあります。

30分程度の無料相談で、何人かの弁護士を比較してみて、自分に合っていると感じた弁護士に、改めて有料でもいいので相談を行ってみるようにすれば、経済的な負担を掛けずに比較ができます。

・LINE
・メール
・Webチャット
・電話

最近では対面ではないこのような形での相談を受け付けている法律事務所も数多くありますが、最終的には弁護士と対面をして話をすることになります。

あなたの未来に関わる相談をする相手ですので、慎重に選ぶ必要があります。

これまでご紹介してきた選び方、注意点などをよく考えながら、何人かの弁護士と話しをしてみましょう。

 

まとめ

リリ子
ここまで教えてもらうと、はじめに私が言っていた弁護士さんを選ばなくてよかった!って、心底思うわ。
ゴン太
分かってくれたなら、なによりだよ。
リリ子
離婚に向けて、弁護士さん選びも入念にしなくちゃね!

 

離婚問題をスムーズに解決していくために、弁護士の存在は非常に心強くなります。

今や夫婦関係調整調停では、約44%の人が弁護士の手助けを受けている状態です。
弁護士に依頼をすることは、決して特別なことではないことが分かります。

弁護士に依頼をすることは費用もかかります。場合によっては、納得できる解決にならない可能性もあります。弁護士に依頼をしたのに失敗したという事が起こってしまうのは避けたいですよね。

そのために必要なのは、あなたに合った弁護士を選ぶということです。それも、できるだけ費用を抑えられればベストですよね。

チェック!

なんでもあなたのいう事にYesという弁護士よりは、難しい部分、不利になる部分はしっかりと伝えてくれ、その上で別の提案をちゃんとしてくれる弁護士の方が、最終的にあなたにとっては有利な結末を迎えられる可能性が出てきます。

比較すべきは、あなたの事をちゃんと考えてくれる弁護士なのか、その上で費用をできるだけ抑えられるのか。という点です。

このような部分をしっかりと見て選ぶことで、きっとあなたにとって良い弁護士さんに巡り合えます。

良い弁護士さんに巡り合い、あなたが抱えている離婚問題をスムーズに解決していけるよう願っています。より有利な条件での解決、笑顔で解決できるといいですね。

そしてもう一つ、良い弁護士さんを探すことと同じくらい大切なことがあります。
後々トラブルになることを回避するためにも、早めに解決させておきましょう!

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